「最近見えにくい」は老化のサイン? 〜アイフレイルをご存じですか〜
「最近、夕方になると見えにくい」
「新聞の文字を読むのがつらい」
「夜の運転が怖くなった」
「まぶしさを感じやすくなった」
そんな変化を感じていても、
「年齢のせいだから仕方がない」
と思っていませんか?
実はその症状、「アイフレイル」の始まりかもしれません。
アイフレイルとは?
フレイルとは、健康な状態と要介護状態の中間にある「心身の衰え」を意味する言葉です。
最近では、筋力や体力だけでなく、目の機能の衰えにも注目が集まっています。
加齢とともに、
・見えにくくなる
・まぶしくなる
・ピント合わせが遅くなる
・目が乾きやすくなる
といった変化が起こります。
こうした目の機能低下が進んだ状態を「アイフレイル」と呼びます。
病気と診断される前の段階でありながら、将来的な視力低下や生活機能低下の入り口ともいえる状態です。
見えにくさは全身の健康にも影響します
「目が悪くなるだけなら仕方ない」
そう思われるかもしれません。
しかし近年の研究では、視機能の低下は全身の健康状態と深く関係していることが分かってきました。
見えにくくなると、
・外出が減る
・運動量が減る
・人と会う機会が減る
・転倒しやすくなる
という変化が起こります。
実際に、高齢者では視力低下が転倒や骨折の大きな原因の一つになっています。
また、外出機会が減ることで社会とのつながりが少なくなり、孤立やうつ状態につながることもあります。
つまり、
「目の衰え」
は単なる視力の問題ではなく、
「健康寿命」
に関わる問題なのです。
アイフレイルの原因は?
最も大きな原因は加齢です。
しかし、
・白内障
・緑内障
・加齢黄斑変性
・ドライアイ
・糖尿病網膜症
などの病気が背景に隠れていることも少なくありません。
また、
・高血圧
・糖尿病
・心臓病
・認知機能低下
など全身の病気との関連も指摘されています。
目と体は別々ではなく、密接につながっているのです。
アイフレイルは改善できます
ここが最も大切なポイントです。
アイフレイルは早い段階で見つければ改善できる可能性があります。
例えば、
白内障であれば手術によって視力を回復できます。
合わない眼鏡であれば適切な眼鏡処方で改善できます。
ドライアイであれば点眼治療が有効です。
また、定期的な眼科検診によって緑内障や黄斑変性などの病気を早期発見できれば、視機能低下を最小限に抑えることができます。
こんな症状はありませんか?
□ 以前より文字が読みにくい
□ 夕方になると見えづらい
□ まぶしさを感じる
□ 階段の段差が見えにくい
□ 夜間運転が不安
□ 目が疲れやすい
□ 外出が面倒になった
一つでも当てはまる方は、アイフレイルのサインかもしれません。
まとめ
年齢を重ねると、誰でも目の機能は少しずつ低下します。
しかし、
「年だから仕方ない」
で終わらせてしまうのはもったいないことです。
目の衰えを早期に発見し、適切な治療や対策を行うことで、見える生活を長く維持することができます。
人生100年時代。
健康寿命を延ばすためにも、体だけでなく「目の健康」にもぜひ目を向けてみてください。
最近見えにくさを感じる方は、一度眼科で相談してみることをおすすめします。
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理事長・院長