滲出型加齢黄斑変性・糖尿病黄斑浮腫に朗報
昨年3月にバイエル薬品が承認申請した眼科用VEGF(血管内皮増殖因子)阻害薬・アフリベルセプト(商品名アイリーア)8mgが、
本年1月18日、滲出型加齢黄斑変性と糖尿病黄斑浮腫に対する治療薬としての製造販売が承認されました。
両疾患とも、治療開始時は1ヶ月に1回、連続3回眼内注射し、その後は通常16週毎に眼内注射し、病状に応じて投与間隔を適宜調整します。
10年ほど前から臨床現場で使用しているアフリベルセプト2mgは、
滲出型加齢黄斑変性に対しては、療開始時は1ヶ月に1回、連続3回眼内注射し、その後は通常8週毎に投与となっており、
糖尿病黄斑浮腫に対しては、療開始時は1ヶ月に1回、連続5回眼内注射し、その後は通常8週毎投与となっています。
滲出型加齢黄斑変性に対するアフリベルセプト8mgの治療2年間の成績を検証したPulsar studyでは、78%の症例で投与間隔が16週以上となり、53%の症例で20週以上の延長が可能となりました。
一方、糖尿病黄斑浮腫に対するアフリベルセプト8mg治療の2年間の成績を検証したPhoton studyでは、83%の症例で投与間隔が16週以上となり、20週以上が43%、24週以上が27%でした。
いずれの疾患においても、視力の維持・改善は治療間隔が延長してもアフリベルセプト2mgの8週毎投与症例と相違がなく、かつ、合併症についても特筆すべき事項はありませんでした。
今回新たに承認されたアフリベルセプト8mgは、1回の投与量が増加し薬効の持続時間が延長することで、投与期間の延長と投与回数の減少につながり、患者さんやご家族の負担軽減に直結します。
アフリベルセプト8mgへの期待は大きいです。
カテゴリー
- お知らせ (16)
- ブログ (456)
- iPS細胞 (19)
- IT眼症 (9)
- OCTアンギオ (9)
- アルツハイマー病 (8)
- アレルギー性結膜炎 (5)
- お困りごと解決情報 (17)
- こんな症状が出たら (35)
- サプリメント (15)
- スタッフから (5)
- ドライアイ (17)
- 中心性漿液性網脈絡膜症 (2)
- 人工知能(AI) (15)
- 加齢黄斑変性 (112)
- 外斜視 (1)
- 抗がん剤による眼障害 (2)
- 白内障 (25)
- 看護からのお知らせ (1)
- 眼精疲労 (12)
- 糖尿病網膜症 (53)
- 紫外線 (2)
- 紫外線、ブルーライト (6)
- 網膜前膜 (3)
- 網膜剥離 (17)
- 網膜動脈閉塞 (8)
- 網膜色素変性症 (7)
- 網膜静脈閉塞 (13)
- 緑内障 (32)
- 色覚多様性 (2)
- 講演会 (28)
- 近況報告 (84)
- 近視予防 (42)
- 飛蚊症・光視症 (16)
- 黄斑円孔 (4)
- 黄斑前膜 (3)
- 未分類 (11)
アーカイブ
最新の記事
- 2026.4.5
- 「目の検査で認知症がわかる?」最先端AI研究が示す新しい可能性
- 2026.3.29
- ご依頼いただいた原稿が「眼科ケア 4月号」掲載されました
- 2026.3.23
- 硝子体出血は「様子を見る」べきか それとも手術か
- 2026.3.16
- 3月25日(水)・4月18日(土)の診療について
- 2026.3.15
- たばこと加齢黄斑変性 ― 日本の30年データが教えてくれること
- 2026.3.8
- 目の血管は、体の未来を映す鏡―最新の眼底検査から見えてきた“全身とのつながり”―
- 2026.3.1
- 「遺伝だから仕方ない」は本当? 加齢黄斑変性と生活習慣の大切な関係
- 2026.2.22
- 「去年たくさん進んだから、今年も進む?」-広がる子どもの視力低下と、今できること-
- 2026.2.14
- 萎縮型加齢黄斑変性に、いま治療という選択肢を:アイザベイが示す新しい可能性と治療を勧めたい患者さん像
- 2026.2.9
- 令和8年2月9日(月)



理事長・院長