黄砂とアレルギー性結膜炎
ここ数日、アレルギー性結膜炎による目の痒みや充血を訴え受診される方が増えています。
先日の4月12日・13日、北日本から西日本の広い範囲で大陸から黄砂が飛来しました。札幌では車のボンネットが黄砂で汚れるほどでした。
その後も、西日本を中心に黄砂の飛来が続いています。
屋外で洗濯物を干さないようにとか、視界不良による交通への影響に対する注意喚起が報じられました。
さらに、黄砂の飛来で問題となるのが、目のかゆみや充血、鼻水やくしゃみといったアレルギー症状、気管支ぜんそくや肺炎など呼吸器疾患の悪化です。
黄砂が大陸を渡って日本に飛来するまでの間に、PM2.5のような大気中の汚染物質や花粉が黄砂に付着するため、日本に飛来した黄砂はアレルギー症状を悪化させるようです。
確かにここ数日、アレルギー性結膜炎の患者様が増加しており、黄砂飛来の影響によるのかもしれません。
黄砂によるアレルギー性結膜炎への対策は、
・環境省や気象庁から出される黄砂の飛来情報をチェックし、黄砂が飛来する日の外出を控えたり、外出時は不織布マスクを着用するようにしましょう。
・帰宅後は玄関に入る前に洋服や髪についた黄砂をしっかり払い落とすように心がけ、家に入ってからはしっかり手を洗いましょう。
・点眼薬は、アレルギー反応を抑える作用の抗アレルギー剤と炎症反応を抑えるステロイド剤が有効です。外出前に抗アレルギー剤を点眼することで、外出先や帰宅後のアレルギー症状を緩和することができます。症状が強い場合はステロイド点眼も併せて使用してください。
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