白内障手術は1回しかできないの?
- 時折、患者さんからご質問をいただきます。
- 「白内障手術って1回しかできないの?」って。
- ご質問頂く場面は二通り。
- 一つは白内障手術について説明している時。
- もう一つは他院で白内障手術を受けられ、しばらく経過した後、
- 視力が低下した患者さんが受診された時です。
- 白内障は水晶体という本来は透明な眼内の凸レンズが濁る病気です。
- (当院ホームページ「診察のご案内」—「白内障」をご参照ください)
- 白内障手術は水晶体表面を覆う水晶体嚢を温存しながら、濁った水晶体を取り除き、水晶体嚢の中に眼内レンズを移植します。
- 取り除いた水晶体が再生されることはありません。
- ですから、白内障手術を行えば、二度と白内障になることはありません。
- ご質問への回答は
- 「1回しかできないのではなく、1回すれば二度と白内障にはならない」です。
- それでは「白内障手術を受けられ、しばらく経過した後、視力が低下した患者さん」の視力低下の原因はなんでしょうか。
- 最も多い原因は「後発白内障」です。
- 後発白内障は、白内障手術で温存した水晶体嚢の細胞が、術後経過に伴い水晶体嚢の内面に増殖し、透明であった水晶体嚢が白濁する疾患です。
- 後発白内障の治療は外来であっという間に終わります。1〜2分です。
- YAGレーザーという特殊なレーザーで、中央部分の濁った後嚢を除去します。
- 治療を受けたその日から視力が回復します。
- もちろん他の病気が原因の場合もありますので、まずは眼科での診察が必要です。
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