糖尿病黄斑浮腫治療 ウェブカンファレンス
10月2日(水)は午後7時から糖尿病黄斑浮腫の治療についての「ウェブカンファレンス」があり、カメラに向かって講演して参りました。
ウェブカンファレンスは、医療分野ではすっかり定着した講演形式で、撮影現場での講演映像と音声が、生放送で全国にネット配信されます。パソコンやスマートフォンで講演を閲覧することができますので、自宅や勤務先などでリアルタイムに聴講することができ、ネットを介して質問することも可能です。
昨年2月には加齢黄斑変性についてウェブ講演をしたのですが、カメラの前に誘導され、段取りの説明を受ける頃には心臓はドキドキでした。通常の講演とは違う緊張感があります。
今回は東京と札幌の二元中継で、東京会場からは聖路加国際病院眼科部長の大越貴志子先生がご講演されました。
糖尿病黄斑浮腫は、糖尿病網膜症が原因で網膜の真ん中である黄斑がむくむ(浮腫)状態です。
黄斑がむくむと視力の低下や物が歪むなどの症状が出ます。
黄斑浮腫が持続すると、症状はさらに進行し、重大な視機能障害を引き起こします。
糖尿病網膜症が重症になると、目の中への出血や(硝子体出血)、網膜が引っ張られ剥がれる牽引性網膜剥離が起きることで視機能障害が生じます。
初期の糖尿病網膜症では、硝子体出血や牽引性網膜剥離は起こりませんが、糖尿病黄斑浮腫は網膜症が初期の段階でも発症し、初期糖尿病網膜症での視機能障害の原因となります。
ですから、糖尿病の患者さんは普段の生活で見え方に異常を感じたら、すぐに眼科を受診し、黄斑浮腫を発症していないか検査してもらいましょう。
現在、糖尿病黄斑浮腫に対する治療の主軸は、抗血管内皮増殖因子(VEGF)薬を目に注射する治療法です。
抗VEGF薬の投与後早期から黄斑のむくみが取れ、視機能が改善します。
繰り返しの薬剤投与が必要になりますが、数年後には抗VEGF薬の投与が不要となります。
しっかりと治療を行えば、改善した視機能を長期的に維持することができます。
視機能の障害は生活の質の低下に直結します。
早期治療で良好な視機能、質の高い生活の確保が可能です。
「見え方がおかしいな」と思ったら、眼科を受診してください。
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理事長・院長