内服薬で“黄斑”が傷む?最新研究が示した5つの要注意薬と上手なつきあい方
2025.11.8 ブログ 抗がん剤による眼障害 未分類
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眼科の診断技術は日々進化しています。その中でも、目の病気をより正確に診断するために欠かせないのがOCT(光干渉断層計)です。OCTは、加齢黄斑変性や糖尿病網膜症などの眼底疾患や緑内障の診断に広く活用されており、網膜硝子体疾患・緑内障の治療には不可欠なツールとなっています。近年では前眼部OCTも登場し、角膜や隅角(目の水の排出経路)などの評価も可能になりました。
1.より広範囲・より深部の観察が可能
網膜や硝子体だけでなく、視神経や強膜の構造まで明瞭に映し出せます。また、超広視野のOCT アンジオ(OCTA)機能を搭載し、網膜の血管構造をより詳細に捉えます。目の奥深くまで正確に観察でき、これまで捉えにくかった部位の観察が可能になり、病気の進行をより早期に捉えられる可能性が高まります。
2.より詳細な血管解析が可能
OCTA機能を活用することで、目の血流や微細な血管病変をリアルタイムで観察できるため、糖尿病網膜症や加齢黄斑変性の診断精度が向上します。
3.前眼部OCTも搭載されたオールインクルーシブなシステム
網膜だけでなく、角膜や隅角の状態も高精度に解析できるため、白内障や緑内障の診断にも有用です。これ1台で、複数の検査をまとめて行える点は、医療機関にとっても大きなメリットです。
4.検査時間の短縮と患者負担の軽減
DREAM OCTは、400,000 A-スキャン/秒の高速スキャンが可能で、従来のOCTよりも短時間で鮮明な画像を取得できます。これにより、従来よりも短時間で撮影が終わるため、目を開けたままじっとしている時間が短縮され、患者さんの負担が減り、快適に検査を受けることができます。
5.散瞳薬なしで高精細な画像を取得できる
一般的なOCTでは瞳孔を開く(散瞳)目薬を使用しますが、DREAM OCTは目薬なしでも高解像度の画像が撮影可能です。これにより、散瞳による見えにくさがなくなり、より快適な検査体験が提供されます。
ただDREAM OCTは
現在のところ、米国(FDA)での認可を申請中で、日本でも未認可ですので、臨床の現場での使用はできません。
今後の各国の規制当局の承認状況や、技術の進展、価格の調整など絵によって、臨床現場への普及スピードが決まるかと思います。
DREAM OCTがどのように普及していくか、見守っていきたいと思います。