白内障手術を受ける時期?
- 2017.4.25
- 白内障
- 「白内障手術はいつ受けるのが良いでしょうか?」と、しばしばご質問いただきます。
- 白内障は目の中の凸レンズ(水晶体)が濁ってくる状態で、いろいろな病気に関連して起こることがありますが、最も一般的な白内障は老化によって生じるものです。
- 早い人では40歳くらいから発症し、80歳を過ぎるとほぼ全ての方に白内障が認められるようになります。
- 白内障があっても初期では自覚症状がまったくありません。進行すると、かすみ感、視力低下や眩しさなどの症状が現れます。
- 現在の医学では濁った水晶体を透明な状態に戻す薬はありません。
- 手術が唯一の治療法です。
- 見えにくさがなく、生活に支障がなければ、急いで手術をする必要はありません。
- 白内障は少しずつ進行していきますので、定期的に検査を受け、経過をみていただくのが良いでしょう。
- 一般的な目安として、視力が0.5~0.7位に低下すると手術をした方が良いといわれます。
- しかし、視力は白内障手術を判断するための絶対的な基準ではありません。
- 「日常生活や仕事、自動車の運転などで不自由を感じるようになったら、手術の時期」と考えて良いでしょう。
- つまり、患者さんの職業、趣味、生活習慣、ご自身がどこまで質の高い見え方を希望するかで、手術の時期が異なります。
- 例えば、夜間に車を運転する際、対向車のヘッドライトがまぶしくて困ったり、細かな作業をする際にかすんで作業がし難く感じるようになったら、視力が0.7以上であっても、患者さんが望めば手術の適応となります。
- 一方、視力が0.3や0.4であっても、まったく不便を感じないとおっしゃる患者さんでは、手術をせず、定期検査で進行の度合いを観察するという選択肢もあるかと思います。
- とは言え、白内障を放置しすぎてもいけません。
- 単に手術が難しくなるだけでなく、白内障の濁りが強すぎると網膜を観察できなくなり、網膜の病気の有無が判らなくなります。
- 白内障手術を受ける時期は、「患者さんが望む時が手術の時期」です。
- 特別な症例では早めの手術が必要なこともありますので、眼科医とよく相談して手術を受けられることが重要です。
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理事長・院長