アメリカ食品医薬品局が遺伝子治療薬を認可
- 2017.12.31
- ブログ
- 平成29年もお大晦日となりました。
- 締めにふさわしい、未来につながる大きな一歩、パラダイムシフトをもたらす話題を紹介します。
- 9月のブログで、遺伝性網膜ジストロフィに対する遺伝子治療の研究成果がLancetという医学雑誌に掲載されたことを紹介しました。
- 遺伝性網膜ジストロフィは、網膜の働きに関わる遺伝子の一つが変異したため、網膜細胞の機能低下や脱落が起こり、視力低下と視野狭窄が進行する疾患です。
- 12月19日、アメリカ食品薬品局(FDA)はRPE65遺伝子の変異を治すアデノ随伴ウイルス(AAV2)ベクター製剤を治療薬として承認しました。
- 今回、遺伝子治療薬がアメリカで初めて承認されました。
- FDAはアメリカ合衆国保健福祉省(HHS)の配下の政府機関で、HHSは日本の厚生労働省に相当する機関です。
- これまで網膜色素変性症やレーベル先天黒内障といった遺伝性網膜ジストロフィに対する有効な治療法はありませんでした。
- 今回の治療薬は生まれつきの遺伝子異常を正すことで、網膜機能を取り戻し、視力向上や視野障害の改善をもたらす治療です。
- 治らないと考えられていた病気が治る時代が到来しようとしています。
- 来年がもっと良い年になりますように。
カテゴリー
- お知らせ (12)
- ブログ (433)
- iPS細胞 (19)
- IT眼症 (9)
- OCTアンギオ (8)
- アルツハイマー病 (7)
- アレルギー性結膜炎 (5)
- お困りごと解決情報 (17)
- こんな症状が出たら (35)
- サプリメント (14)
- スタッフから (5)
- ドライアイ (17)
- 中心性漿液性網脈絡膜症 (2)
- 人工知能(AI) (14)
- 加齢黄斑変性 (105)
- 外斜視 (1)
- 抗がん剤による眼障害 (1)
- 白内障 (21)
- 看護からのお知らせ (1)
- 眼精疲労 (12)
- 糖尿病網膜症 (49)
- 紫外線 (2)
- 紫外線、ブルーライト (6)
- 網膜前膜 (3)
- 網膜剥離 (15)
- 網膜動脈閉塞 (8)
- 網膜色素変性症 (7)
- 網膜静脈閉塞 (12)
- 緑内障 (28)
- 色覚多様性 (2)
- 講演会 (28)
- 近況報告 (83)
- 近視予防 (39)
- 飛蚊症・光視症 (15)
- 黄斑円孔 (4)
- 黄斑前膜 (3)
- 未分類 (9)
アーカイブ
最新の記事
- 2025.10.17
- 点眼で加齢黄斑変性は治せる?最新研究が教えてくれる「期待」と「限界」
- 2025.10.11
- 散瞳検査と急性緑内障発作のリスク~瞳を広げる検査は安全なの?~
- 2025.10.3
- 飛蚊症や光が見えたら…「網膜剥離」になる前に知っておきたい目のサイン
- 2025.10.2
- 眼科疾患のリスク因子、診断・治療・予後の検討のための後ろ向き観察研究
- 2025.9.27
- 「進行は止められるのか?」─地図状萎縮の新治療と、患者たちの選択
- 2025.9.20
- 萎縮型加齢黄斑変性に治療薬「アイザベイ」
- 2025.9.12
- 見え方をデザインする白内障手術――テクニス「オデッセイ」「ピュアシー」のご案内
- 2025.9.7
- サプリメントを“医療”として正しく使う―眼科で効くもの・効かないもの、そして注意点
- 2025.9.5
- 電子処方箋がはじまります
- 2025.8.28
- 目の健康で人生が変わる:世界報告の要点と私たちにできること