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糖尿病患者の眼科受診

  • 7月16日、札幌医大眼科主催の講演会「第15回札幌医大眼科研究会」に出席しました。
 
  •  東京慈恵会医大の敷島敬悟教授は「視神経疾患の診断と治療」と題し、最近注目されている抗アポクリン4陽性視神経炎などについて、診断や治療の留意点についてご解説下さいました。
 
  • 名古屋市立大の小椋祐一郎教授は「糖尿病網膜症—診断の進歩」についてご講演されました。
  •  講演の最後に、日本では糖尿病患者の眼科受診率が低く、眼科受診中断率が高いこと、さらに糖尿病患者の半数は眼科受診の必要性を知らないことについて言及されました。
 
  •  厚生労働省は「わが国の糖尿病患者数は、生活習慣と社会環境の変化に伴って急速に増加している。糖尿病はひとたび発症すると治癒することはなく、放置すると網膜症・腎症・神経障害などの合併症を引き起こし、末期には失明したり透析治療が必要となることがある。さらに、糖尿病は脳卒中、虚血性心疾患などの心血管疾患の発症・進展を促進することも知られている。これらの合併症は患者のQOLを著しく低下させるのみでなく、医療経済的にも大きな負担を社会に強いており、今後も社会の高齢化にしたがって増大するものと考えられる。」として、メタボ対策による糖尿病の発症抑制や、血糖管理による合併症の発症抑制・重症化への進展予防などに力を入れています。
 
  • とはいえ、現在、糖尿病網膜症は失明原因の第2位で、60歳~74歳では第1位です。
  • 糖尿病網膜症はかなり進行しないと自覚症状が現れない病気です。ですから、無症状であっても眼科の定期検査が大切です。
  • 糖尿病と診断された段階で、眼科検査を受ける。この時点で糖尿病網膜症がなくても、病気の期間が長くなると網膜症の発症率が高まりますので、定期的な眼科検査も必要です。
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  •  内科で糖尿病と診断されますので、糖尿病網膜症による視機能障害を防ぐため、糖尿病患者さんの眼科受診率向上を目指し、地域の内科の先生との連携が重要です。
  • その第一歩として、先日、当院と同じ札幌市北区で、糖尿病の専門クリニックを開設されている「にわ糖尿病・内科クリニック」の丹羽祐勝院長と「内科と眼科の連携強化対策」について意見を交換しました。
 
  • 今後、内科医と眼科医との合同勉強会の開催や、お互いの科の治療状況が把握しやすく・使い勝手の良い情報共有ツールの作成などに向けて活動を開始することになりました。

ひきち眼科HIKICHI EYE CLINIC 理事長・院長引地 泰一

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