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マイボーム腺機能不全

  • 最近は朝晩がすっかり冷え込むようになり、暖房が必要な季節となりました。
  • 冬になり寒くなると肌がカサついてきます。この原因は冬の空気が乾燥しているためです。さらに暖房の使用により室内の空気はさらに乾燥します。
  • 乾燥した空気は肌のみならず、目からも水分を蒸発させ、目の表面を乾燥させます。冬はドライアイが悪化しやすい季節です。
 
  • 瞬きをすると、涙が目の表面を覆います。目を開けたままにしていると、目の表面を覆う涙が蒸発します。
  • 目の表面は涙で覆われることで乾燥を防ぎ、外界の刺激から保護されます。
  • 目の表面が涙で覆われ滑らかになっていることで、光が目の中に正しく入り物を鮮明に見ることができます。
 
  • まつ毛の生え際の内側には、脂を分泌するマイボーム腺の開口部が小さな点のように並んでいます。上まぶたに30個ほど、下まぶたに20個ほどあります。
  • マイボーム腺から分泌された脂は涙の表面で薄膜を作り、涙の蒸発を防ぎます。
 
  • マイボーム腺の開口部が塞がって脂が分泌されないと、涙が蒸発しやすくなり、目が乾くドライアイになります。
  • 細菌感染によるマイボーム腺炎が起こりやすくなり、マイボーム腺の機能低下が進行します。
 
  • マイボーム腺の脂分泌機能の低下をマイボーム腺機能不全といいます。
 
  • ドライアイ患者の80%以上はマイボーム腺機能不全が原因であると報告されています。
 
  • マイボーム腺機能不全の原因として
  • (1)加齢により脂質を押し出す力が弱まり詰まりやすくなる
  • (2)動物性脂肪の摂り過ぎで脂質が固くなる
  • (3)アイメイクの落とし残しなどでマイボーム腺が塞がる
  • などが挙げられます。
 
  • マイボーム腺機能不全の予防・治療対策として以下の事柄が推奨されます。
 
  • (1)目元を清潔に:目もとを洗浄して清潔に保つことで、マイボーム腺の詰まりを予防・解消します。専用の洗浄剤の使用が効果的です。
  • (2)温罨法:蒸しタオルなどで目もとを温めることで、マイボーム腺に詰まった脂質を溶かして詰まりを解消します。10分以上温めるのがお勧めです。
  • (3)抗菌剤:マイボーム腺に細菌が感染し炎症が起こっている症例では抗菌剤での治療が必要となります。
  • (4)ドライアイ治療点眼薬:人工涙液やムチン/涙液分泌促進薬などを点眼し、ドライアイの症状を改善させます。
 
  • マイボーム腺が詰まってしまうと、眼科での治療が必要になってきます。
 
  • 普段の生活習慣で目もとを清潔に保つことがマイボーム腺の健康のために大切です。

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