AIと眼科診療
- 年が明け、2018年が動き出しました。
- 今年もどうぞよろしくお願いいたします。
- 新年の新聞は、今年のAI(Artificial Intelligence、人工知能)分野で期待される新たな進歩や、人間はAIにどう向き合うべきかなど、AIに関する多岐にわたる話題を取り上げていました。
- 一昨年に囲碁のAIが世界一の棋士を破ったり、AIを利用した車の自動運転が目前に迫っていたり。
- データ処理能力の飛躍的進歩がAIの進化をもたらし、生活を革新的に変える可能性を秘めているそうです。
- 昨年、厚生労働省の「保健医療分野におけるAI活用推進懇談会」が、
- 「AIの実用化が比較的早いと考えられる領域」として、ゲノム医療、画像診断支援、診断・治療支援、医薬品開発、
- 「AIの実用化に向けて段階的に取り組むべきと考えられる領域」として、介護・認知症、手術支援をあげ、
- AI開発を進めるべき重点領域であると報告しました。
- そこで私が考える眼科領域でAIの利用がすぐにでも実現しそうなこと。
- まず、あらゆる眼底疾患の眼底写真と診断名をAIに記憶させる。
- 次に、人間ドックや検診で撮影された眼底写真を、このAIに読影させる。
- 多施設からのデジタル画像をAIに送信し、AIが疾患の有無や診断名を判定する。遠隔地からもアクセス可能です。
- 眼科医が眼底写真を読影する必要がなくなり、結果判定までの時間節約につながります。コストの削減も。
- 全国どこからでも、均一な診断レベルの検診を受けることができます。
- 広範囲の眼底撮影が可能な機器が登場していますので、AIがさらに進化すると、
- 疾患の経過観察や治療方針の決定なども可能になるかもしれません。
- この私の考察結果は、年末に振り返ってみたいと思います。
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